先日まで、3か月かけてとある大学の冊子を制作していました。
今回のオーダーはなかなか難しく、
「大学案内や学部案内は、すでにたんまりある。そうではなく、アイデンティティを伝え、入学希望者が『この道を探求したい!』と考える、その一歩にアプローチできるものを」
というものでした。
しかも、企画を一発で通さないとこの仕事は手にできない、そんな空気感。
それでも気に入っていただき、各所のご協力もあり、無事に完成。
ちなみにもうひとつ隠れたお題があり、それは「歴史上の人物やできごとを例に出し、大学のことを伝えてほしい」というもの。
これは、頭をかきむしるほど考えさせられましたw。
未来を描く皆さんが、自分の可能性を信じ、進むための道標となれば。
そんな思いで制作しました。
Conceptwork:glass
Editorial:glass
Design:Alexcreate
制作物とは、扉である。
そういえば、紙媒体の制作は、近年特に、見た目重視のものが増えています。
パッと手に取ってしまうのだけれど、読んでいく面白さがない。
加えて、内容が薄い。
イベント会場で冊子を配っても、会場出口や近隣駅、コンビニのゴミ箱に捨ててあることも多々。哀しいことです。
しかし、その原因は制作する側にあります。
きちんと思いを届けられていないわけですから。
もったいないことです。
紙、ウェブ、SNS、アプリ、ユーザーに何かを届けるツールが現在は多々あります。
これらは、ユーザーと新たな『何か』との出合いの扉でもあります。
そこを我々は、意識し、丁寧に、親切に情報を提供していくべきだと、
今回あらためて感じました。