読者のことを鑑みて、編集する。

6月になりましたね。

この春からglassでは、新たな業務に取り組んでいます。
全国の寺社とその地域を活性化するためのヒント、
そのために進み続けている人の声を一冊に詰め込んだ媒体です。

残念ながら一般の方に向けたものではないので、目にすることはほぼないかと思いますが、
とにかくおもしろいし難しいし深い、そんな業務です。

なにせ読者は、私たちよりも寺社に精通している方々なので、
そこに向けて何を、どう出すのか、思案の日々。

当たり前のことですが、紙媒体の先には読者がいます。
ま、どんなメディアでも、同じですよね。

もちろん読者に向けて紙媒体は出し、読者に何かを伝えるのですが、
ご存知のように最近は、そうでもなくなってきているようです。

先日とある媒体の編集長と話をしました。
とても一生懸命媒体のことを考えている人なのですが、
何度も、読者のデータから見えてきたことを企画に盛り込んでいると説明されました。
最近よくある「外さないナントヤラ」です。
もともと経験則より座学の人ですし、そう考えるのはさもありなん、だったのですが、
雑誌は堅実に行く、ここではそんな流れなのだと、悲しくなりました。

読者が求めていることを記事にしていくとは、ちらっと聞くと正しく感じます。
しかし、それは想定内のことでしかない。
いま取り組んでいる寺社関連の媒体なら、なおのこと。
読者の想定内を記事にしていては、知的好奇心も、フムフムも、ほぉ〜も、生まれない。
それはつまり、媒体の存在理由を失うことでもあると思います。


せめて私たちは、その先にいる読者と、媒体を通じて会話できれば。


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