あけまして おめでとうございます。
代表の橋本です。
glassが法人となり、今年の春で丸3年となります。
もはや企画や編集だけでは生きていけないと言われている時代、
その中でどうやって、企画と編集で生きていくか、悶々としてきた毎日でした。
もちろん今こうしていても、その解決法など見付かってはいません。
ただひとつ、分かっていることは、発信者であるという自負を形に表すことができなければ、
自分たちの言葉や行動は、露のようなものとなる、ということ。
2017年は、その学びの年だったのかと感じています。
現代は、情報がとても軽く扱われるようになりました。
ニュースがネットで、ほぼリアルタイムで見られるようになりましたが、
日に日に、テレビで流れたものをテキスト化したものや、
どこからかの転用のようなものが増えてきているように感じます。
なかには誤字脱字がそのまま掲載されていたり、インデックスの画像が無関係なものに(過って)なっていたり。
情報の露出が人集め、話題集めのツールとして主に機能する時代なのでしょう。
glassは、確かに情報を集め、掲出することで成り立っています。
しかしながら、ツールにはなりたくないとも常々心がけています。
これは大きな矛盾ですね。脱却しなければなりません。
私は21年前、バイクに荷物を積んで日本中を巡っていました。
お金がなくなれば、その場で仕事を探し、お金が貯まれば前進する。
そんな一年を経てたどり着いた自分なりの答えが、
「自分が大切だと思うニッポンのあれこれを、アーカイブしていく」ことでした。
あれから21年、ようやく、その最初の一歩を出す場所まで来た気がしています。
日本中がインバウンドに夢中なようにも見える昨今ですが、
外国の方に日本を紹介する前に、日本の方に、日本を知ってほしい。
絶景ブームとか、「死ぬまでに一度は・・・」とか、そんなことはどうだっていいのです。
インスタ映えも、必要としません。
話題として情報化されたものは、すぐに消費されて終わりますから。
刮目するのではなく、むしろ細めることで見えてくる世界を、見つめていきたい。
月は夜に輝きますが、昼間の太陽よりも多くのものを、ことを、見せてくれます。
そのように、ニッポンを集めていこうと思います。
早ければ春か、遅くても夏には、ある程度の形で始めるつもりでいます。
時期が来ればここで、ご報告させていただきます。
今風のスタートアップとするならば、資金を調達したり、クラウドファンディングなのでしょうが、
それはglassの性分には合致しない方法なので、
一つ一つ、踏みしめながら進み、事業として育てていきます。
末尾になりますが、本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。